有気的閉鎖音の形成の際に、共鳴腔における空気のせき止めによって生じる音。両唇を閉じた形でb音を出し続けると、肺から出た空気はほほを膨らませる〈aufbleahen〉。そのとき生ずる音なので、これを〈Blaehlaut〉 とよぶ。これに対してm音は鼻に抜けて、ほほを膨らませない。

〈m〉音と〈b〉音を交互に(Ambossという語のように)発音すると、〈m〉も〈b〉も唇は閉じているが〈m〉音で鼻咽頭を開き〈b〉音で閉じているのがわかる。これは、プルキニェのブレーラウトという音声学的名称で呼ばれている。