発音と発声 [Vennard, Singing  p.97-98]
357 共鳴体を作る同じ筋肉が、喉頭を引き伸ばすことを、我々は思い出さなければならない。共鳴体は、音源で間違った振動を充分に共鳴させることはできないので、これはおそらくより一層重要である。母音の研究が進み続けるにつれて、我々はさらに発音に集中するだろう、しかし、発声の根本的な問題は介入し続けるだろう。
358 我々の喉頭の章での簡潔な言及は、高く、低く、前に、または後ろに喉頭を置く外因性筋肉組織(212,230)についてなされた。今や、より注意深くそれらを検討する時である。多くの調査は内因性筋肉組織の方へ向いたが、比較的少数の権威は外因性筋肉組織(Bartholomew、Frommhld、Hoppe、Negus、Ruth、Schilling、Sokolowsky Sonninen、Woodworth、Zenker、Zerffi)を報告した、そして、それらの所見はただ部分的にのみ調和している。Sonninenのように、これらの筋肉を外因性筋肉という代わりに外筋と呼ぶならば、我々はそれらに輪状甲状筋を入れるだろう。そして、それらが喉頭で起始点と付着点を持つが、結局それは外側においてである。ちなみに、輪状甲状筋は他の内因性筋肉と神経分布が異なる。輪状甲状筋は主に音高(227-230)に関係がある、そして、また、我々は、全ての外部の筋肉組織が音高に影響を与えるのを見るだろう。音高がより高いほど、外因性筋肉組織はより活動し始める。
359 外因性筋肉組織が喉頭を支えることは必要である、そして、これはおそらく相乗効果を超えて、縦方向の張力を生み出す際に実際に内因性筋肉組織の活動を補う。ZenkerとZenker(pp. 19-31)は、喉頭は、リラックスした話し声の高さの音で安静時の位置のあたりにあることを、そして、音高の上昇で外因性張力が増加することを、極めて低い音の方へ動く際に、オトガイ舌筋を除いて、またいくつかの増加があることを、筋電図記録法によって見出した。間違いなく、これは本能的に起こることである。私は、訓練された歌手は反射作用に反応するので首の筋肉をほとんど使わないと信ずる多くの人々に賛成する。