飲食物は喉頭蓋(後ろへ倒れている)を乗り越え、二つに分かれ、いったんここへ貯まり食堂入り口部へと進んでゆく。この窪の深さはかなり奥深く、声帯の高さあたりまで延びて(降りて)いる。[石井末之助 声のしくみ1982  60]

梨状陥凹の影響
梨状陥凹(それはエピ喉頭の両側に分岐する)は、4-6000Hzの領域の共鳴を打ち消す効果がある。そして、それによってシンガーズ・フォルマント・クラスターを強調して、それよりすぐ上にあるあらゆるフォルマントを抑制する(DelvauxとHoward、2014)。[Bozeman 2013 p. 18]

梨状窩は、声道の下端にある喉頭前庭の横に2つの梨状の空洞である。それらは音響的に主管の側枝として作用し、人間の声の出力にスペクトルゼロをもたらす。[公開日:2014年7月21日 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0102680]