初版1929年から1932,1939,1948, 1958の5版へと再版されている。出版社は、Carl Fischer, New York.

V. A. Fieldsは、”Training the Singing Voice”で、初版と第3版に対して,次のような短評を記している;
著者は異議を唱える声の理論家の無知を力強く非難するいっぽうで、彼自身の独断的なアイデアを大げさに提起している。「声のテクニック」の項の基本的な題材は、この著作の後の版で繰り返される。(1929年)
機械論的発声構築(mechanistic voice-building)の最も強い主唱者。科学的な事実と個人的な見解は混合される、そして、いくつかの元の実験データは与えられる。徹底的に論じられている。この本は部分的にのみ、そのタイトルにこたえている。(1932年)

【その他の著作】
”All Great Voices Have One Characteristic in Common.(偉大な声には、共通する一つの特徴がある。)” Etude, Philadelphia, 1934.
歌における声のビブラートについて論じられている。
“Classification of Voices by Range.” Musician, New York, 1940.
まず声区を分離し、その後に調整を施す。その結果、すべての歌手の音域は最大約3オクターブとなる。
“Science Comes to the Aid of Vocal Pedagogy.(科学は発声教育学を救う。)” Musician, New York. June, 1930.
著者は科学的根拠に基づいてソフトな歌唱法を批判し、発声研究に対する客観的なアプローチを主張している。
The  Science of Voice. Carl Fischer, New York, 1929.
著者は、独自の見解を誇張して主張する一方で、異論を唱える発声理論家の無知を激しく非難している。「ヴォーカル・テクニック」のセクションの基本的な内容は、この作品の後の版でも繰り返されている。
The  Science of Voice. Carl Fisher, New York, 1939, 3d edition.
著者の実験結果を含む、発声研究分野の概括的な調査。発声生理学とその教育上の意味合いに関する優れた科学的業績。
“A Three-octave Range for Every Voice. (あらゆる声のための3オクターブの音域)” Musician, New York, 1940.
声の測定を行う科学機器について簡単に説明している。
The  Voice, Its Production and Reproduction. Maxfied, J. P. 共著. Pitman Publishing Corporation, New York,  1933.
「発声」のセクションは、ダグラス・スタンリーによって執筆され、実質的には、以前に出版された『The science of voice』(カール・フィッシャー、1929年)の「ボーカルテクニック」のセクションの第2版であり、若干の修正が加えられたものである。