大阪出身のバリトン歌手、東京芸術大学大学院オペラ科を主席で修了、二期会その他で、数多くのオペラで活躍。浦山弘三、秋元雅一郎、ニコラ・ルッチ諸氏に師事。その後芸大の非常勤講師として勤務する傍ら、劇団四季に歌唱教師兼俳優として入団、徹底した台詞の訓練を受け、その後の活動と研究に大きく貢献する。また、オペラ演出家三谷礼二からは、決定的な影響を受け、彼の病状の進行に伴い彼との時間を少しでも多く取るために劇団を退団する。三谷礼二との舞台はパルコオペラ「女は女」(コシ・ファン・ツッテ)のグリエルモ、その他。劇団四季では、ハムレットの第一の役者やラシーヌ「フェードル」のテラメーヌ、キャッツのオールド・デュトロノミィーやオペラ座の怪人のムッシュ・フィルマンの日本初演。ムッシュ・フィルマンではオリジナルの演出家であるハロルド・プリンスに絶賛される。退団後は、松竹のブラッド・ブラザースやその他多くのミュージカルや、オペラ、ドン・ジョバンニのタイトルロールなどで歌唱指導兼出演者として活躍、第二国立劇場公演の太平洋序曲のニューヨークとワシントン公演では、作曲家ソンドハイム、作詞家ワイドマンの両氏から絶賛される。現在は、宝塚歌劇団の歌唱教師の傍ら、発声教育の歴史的な流れを研究中。