口蓋咽頭筋<口蓋引き下げ筋<軟口蓋<口蓋<調音器官IMG

口蓋咽頭筋
口蓋咽頭筋は、口蓋帆を接近させるために、側咽頭壁を内側へ動かす役目を果たします (Cassell & Elkadi, 1995; Cheng & Zhang, 2004; Sumida, Yamasita, & Kitamura, 2012)。口蓋咽頭筋は、後口峡柱の中に含まれます。これらの筋肉は、口蓋帆の前部と硬口蓋後縁での口蓋腱膜から起始します。それから、後口狭柱を介して咽頭まで下ります。
[Moon & Kuehn (2004) 訳:山本隆則]


 

口蓋咽頭筋または咽頭口蓋筋は、軟口蓋の筋肉であると同時に、咽頭の縦走筋である。それは長い肉質の束(それは軟口蓋から起こる)で、その線維の多くは反対側からの筋肉線維とつながっている。
それのこみいった部分は残りの線維の起始点から生じる。それのいくつかはほぼ翼突鈎〈こう〉(pterygoid hamulus)で起こり、他のものは耳管の軟骨から起こる(それらは耳管咽頭筋(salpingopharyngeus)と呼ばれる筋肉の細長い滑面を構成する)。
筋肉線維の起始直後に、それらは下行軟口蓋挙筋によって2つの線維束に分割される。1つの線維束は軟口蓋挙筋(levator palati)を超えて通過し、もう1つは(図4-79で示すように)、それの下を通る。実質的に、軟口蓋挙筋は、口蓋咽頭筋の2枚の層の間に挟まれている。軟口蓋挙筋のすぐ横で、2つの線維束が1つのリボン状の筋肉に融合する。筋肉が広範囲にわたる起始点を持っているが、線維は口蓋咽頭帯または後口峡柱で急速にまとまる、そして、それらの進路が咽頭の下半分の筋肉につながるにつれて広がる。ほとんどの線維は、咽頭の側壁の粘膜に挿入するが、1番前の線維は、甲状軟骨の後辺縁と上角に付着するだろう。
口蓋咽頭筋の主要な機能は嚥下においてある、そこで、食物の塊をより低い咽頭に導くように動く。口咽頭の線維の半円形の進路のため、柱が正中線で接近するとき、この筋肉はまた、口蓋を降ろし、後口峡柱の間の間隔を狭くする(嚥下やのどが詰まっている間のとても力強い動き)括約筋として動くことができる。その収縮が喉頭を上げる、或いは、甲状軟骨を前に傾けるので、この筋肉はまた全く正当に喉頭外筋肉とみなされるだろう。喉頭の上昇は、音域の最高音での発声時にしばしば起こる。

[Zemlin, 1981 p. 336 訳:山本隆則]


口蓋咽頭筋(palatopharyngeus muscle)は咽頭の全長を走る咽頭の筋肉です。と同時に、軟口蓋の筋肉でもあり、その場面は咽頭口蓋筋(pharyngopalatine muscle )とも呼ばれています。口蓋咽頭筋は、主に軟口蓋から生じます。上端の繊維は水平方向に導かれて、上咽頭収縮筋の繊維と混交します。主な繊維のコースは、下に向かい後口峡柱(posterior faucial pillar)を通って側面に及びます。柱の下で、繊維は咽頭の下半分まで続いて、組織の側壁と甲状軟骨まで広がっています。何人かの人は、甲状軟骨に付着する筋肉の一部が、口蓋甲状筋として認定することを提案しました(CassellとElkadi、1995)が、他の人は同意していません(MoonとKuehn、2004)。
軟口蓋が比較的安定しているとき、口蓋咽頭筋の収縮は2つの運動をもたらします。
筋肉の最上端の線維は、上咽頭収縮筋の動きを補うために、側咽頭壁を内側に引き寄せます、一方、筋肉の最下端の線維は側咽頭壁を上に引っ張って、咽頭を上げる(甲状軟骨への付着もまた喉頭の上方および前方に引っぱる効果があります)。

図4-9 咽頭の筋肉の力の方向の概要。

  1. 上咽頭収縮筋
  2. 中咽頭収縮筋
  3. 下咽頭収縮筋
  4. 耳管咽頭筋
  5. 茎突咽頭筋
  6. 口蓋咽頭筋

 

図4-9は、このセクションで議論されている咽頭の6つの筋肉のための一般的な力のベクトルを図示しています。この図は、咽頭で動作する潜在的な活動的な力を要約し、任意の瞬間に咽頭の内腔を減少させたり、増加させたり、および/またはその位置を変更して再生される可能性がある力の組み合わせを示しています。

[Hixon 2008   p.184  訳:山本隆則]