舌骨
舌骨(それは中軸骨格の役目を果たす)は、実際に喉頭フレームワークの不可欠な部分というよりもむしろ舌根の支えとなる組織である。それにもかかわらず、喉頭は幾分かは舌骨からつるされている。そして、また、それはいくつかの外因性喉頭筋のための上部の付着部として働く。これはおそらく、舌骨が肝要な喉頭組織として非常にしばしば記述される(そして、示される)理由を、説明する。
喉頭筋のための付着の点としての働くことに加えて、舌骨は舌筋の容体のための下位付着部を形づくる。ドイツ語では、舌骨はZungenbein(舌骨)と呼ばれる。全部で、およそ30の筋肉がいずれも舌骨から起始するか、付着する。それらの多くは、スピーチの生成にとって、きわめて重要である。話し声の生成、特に発声に対する舌骨の密接な関係のため、それについて実際に、喉頭メカニズムと対応して論ずることが適切なようである。
舌骨(Gk. hyoeides(U型の))(それはギリシア文字ユプシロン(U)のような形をしている)は、骨格のあらゆる他の骨たちに直接付着されないので、ユニークである;むしろ、非常に動きやすい構造を与える筋肉と靭帯の複合体システムによって、それは位置づけられている。
舌とあごからの筋肉は、上方と、後方から舌骨に接近する。胸骨と鎖骨からの筋肉がそうであるように、喉頭からの外因性筋肉は、下から接近する。舌骨に付着して、適切な位置にそれをつるす筋肉は、時には舌骨吊りひも筋肉と呼ばれる。 ごく簡単に、舌骨吊りひも筋肉は、以下を含む:
筋肉 起始 付着
1. 茎突舌骨筋 茎状突起 舌骨
2. 二腹筋(後部) 乳様突起 舌骨
3. 二腹筋(前部) 舌骨 下顎
*4. オトガイ舌骨 下顎骨 舌骨
*5. 甲状舌骨 甲状軟骨 舌骨
*6. 胸骨舌骨 胸骨柄 舌骨
*7. 胸骨甲状軟骨 胸骨柄 甲状軟骨
*8. 肩甲舌骨 上部の辺縁肩甲骨 舌骨
*これらの筋肉(しばしば全体的に首の「ストラップ筋肉」として知られている)は、3-2で図に図によって示される。
図3-3で示すように、舌骨は確かにややU型である。それは、水平に首で位置づけられて、第3頸椎の高さで後ろ、少しばかり上へ向けられたUの肢である。舌骨の本体は、対になってない腹部体または体部から成る。その形はだいたい四辺形である。そして、凸面の前面とはっきりした凹面の後面(力を無駄にすることなくその重さを最小にする特徴)を示す。垂直の隆起は、前面を右半分と左半分に分割する、一方で、はっきりした横稜が上半分をめぐる。後ろに向いた肢(体部の両側のもの)は大角として知られ、それはラテン語で角を意味する。それらは体部よりやや平らにされて、体部から後方に、サイズは小さくなって、先端は小塊茎として終わる。そして、それは喉頭の甲状軟骨の上角と間接的に、ゆるく関節でつながれている。体部と大角の接合部は、小角として知られている上向きの、円錐形の突出物によって、特徴づけられる。小角は通常体部の横の隆起と一致しており、上方にだけでなくやや後ろに向いている。それらは、通常、小さな角状の形をした弾性軟骨によっておおわれている。舌骨と、喉頭の軟骨フレームワークとなる構造は、検体によってかなり変わる。可変性は、サイズと全体的な形と左右対称性(一般化はほとんど危険である)で、非常によくみられる。