真の外因性筋肉組織は、胸骨甲状軟骨、甲状舌骨としばしば見のがされる極めて重要な筋肉複合体 ―下部咽頭収縮筋 ―がある。
下部咽頭収縮筋。
下部咽頭収縮筋は咽頭筋で最も厚くて最も強い、そして、それは広範囲に分配される。ほとんどの線維は、甲状軟骨の薄層と上角から起始する。しかしながら、それに加えて下部咽頭収縮筋のかなりの部分は、胸骨甲状筋の筋肉組織の延長である。
胸骨甲状筋がその胸骨の付着から切り離され、前にもたらされるならば、その深い面の多数の筋肉線維束が下部咽頭収縮筋まで続いて、それに関係することが見られるだろう。
甲状軟骨(そして、胸骨甲状筋)から起こった線維は、甲状咽頭筋と呼ばれる。甲状咽頭筋が甲状軟骨薄片の角度に影響を与えることができるということを、我々はすでに知っている。(Fig.45. Vennard, Singing. p. 103)
筋肉線維の付加的なグループは、輪状軟骨と甲状軟骨の下角から起こる。輪状甲状筋の延長である付加的な筋肉線維によって、これらの線維(それは輪状咽頭筋を構成する)は、しばしば補足される。それらの起始点から、筋肉線維は、正反対の側面からそれらの仲間と互いに入り込む所で、後方、内側に進むにつれて、扇状に急に分かれる、このように正中咽頭縫線を形づくる。
下方の-ほとんどの線維は、取り囲むために斜め下の方向へ進み食道の筋肉線維と混ざる。その重要性は喉頭切除後の食道発語に対処する際により明らかになる、なぜならば、輪状咽頭筋が偽声門としてしばしば機能するからだ。下部咽頭収縮筋の線維の残りは、上部咽頭収縮筋のほとんどの線維が垂直に走るのと一緒により垂直の方向に走る。
咽頭腔は、粘膜と、極めてよく発達した基底膜によって内側を覆われている。この組織が取り除かれるとき、垂直の筋肉線維のはっきりした帯は咽頭チューブの側面の壁で見ることができる。3つの筋肉が、筋肉組織のこの垂直の層に関与する。それらは、茎突咽頭筋、耳管咽頭筋と口蓋咽頭筋である。[Zemlin, p.345]