IMGSbrigliaは、肋間の拡大でなく腹の拡大を制限するために「Sbriglia Belt」を開発したとされる!このような装置は、腹部を押すことを助けるのではなく、肋間部への息の配分の助けになることを理解すべきである。
Lutte vocaleは、その場合、声門ではなく息の外への流れをコントロールする要因である。[Marek, Singing  75]

右の写真は、20世紀最大のワーグナーテノールの一人メルヒォールのものですが、Sbrighia Bertもこのようなものだったのでしょうか?どっちにしても、これでは腹式呼吸なんてとても出来ません!

Berton Coffin は、Historical Vocal Pedagogy Classics 1989 のAppendix A 〈歌唱における、呼吸、発声、共鳴の関係〉(p.136)のなかに、このベルトについて詳しく書いています。

ベルト
Joalは、古典的なイタリアの歌唱において、歌手は、情熱の激しい効果によるよりも、トリル、messa di voce、旋律と装飾によってより多くの喜びと熱狂を起こさせることができたと、述べた(1895、92ページ)。これは、たいへんな呼吸技術を必要とした。それは、開いたイタリア語の母音に基づく。ドラマティックな歌唱に於いて、デシベルの出力がより多く、そして、より大きい音はより大きな圧を必要とする。英雄的な歌手はよくベルトを締めたり帯を巻いていることに、鋭い目は気づくだろう。
これには歴史的なバックグラウンドがある。Joal博士は、ジャン・デ・レシュケに献呈された彼の本で、歌手によるベルトの使用について多くを語っている(1895、126ページ)。これは、声の力と固さを増やす肋骨呼吸か胸式呼吸をもたらす。ある歌手はベルトをつけて歌った後、声はほとんど疲労しないと述べた。何人かの芸術家は腹部をわずかに圧縮するためにフランネルの帯を使った。その結果は、声がよりよく維持されたということであった。別の歌手は、不十分な結果で横隔膜呼吸を教えられた後に、彼の胸[しなやかな肋骨]の低い部分を広くしてくれるベルトをつくった。
Joalは、肋骨呼吸は「…大多数の歌手によって利用されて、最も有名な芸術家によって勧められ, 昔のイタリアの教師(歌唱芸術を極致の高いレベルまでもたらした)によって推奨される」と、結論を下した(p. 130)。
Jean de Reszke、Edward de Reszke、Pol PlanconとLillian Nprdocaの教師は、市場に出ていた歌手のためのベルト(Sbriglia Belt)を考案した。私は、画像を見つけることや、そのデザインの記述を得ることがいままでできなかった。
我々は、ベルトの目的とそれが歌うことをどのように助けるかを知っている。フランコ・コレルリ(N.Y. Times、1970年2月8日、56ページ)は、「彼の胸の下の支えのために」それを使う。プラシド・ドミンゴ(N.Y. Times, 27, 1972年2月27日) は、高い音、「中声区の中程で、ピアニシモで、リラックスするため」に、ウエストのまわりに対してすべて方向に押すために、しっかりした弾力のあるサポーターを着ける。
我々の時代のアイゼンシュタットの証拠となる有名な写真は、それぞれ別に調節することが出来る5本のストラップが付いた、お尻から胸郭の途中まで広がった非常に大きなコルセットを着けたヘルデンテノール(Lauritz Melchior)のものであると言えるでしょう。(上の写真)
私は彼女らが堅い帯で歌うのが好きだったと言った女性芸術家を知っている、しかし、それらの発言は印刷されていない。しかしながら、世紀の変わり目に、コルセットを着けるだけではなく、当時人気があった「くびれたウエスト」を得るために腹帯を付けたプリマドンナの多くの画像がある。何人かの歌手は、ベルトによって彼(女)達によい姿勢を気づかせて、「歌手のような気に」させるようだ。デ・レシュケの生徒で、有名なアメリカ人バリトンは、ベルトの使用を推奨しなかったが、彼と共演したヨーロッパの歌手の何人かはベルトを使ったと語った。
結論として、横隔膜が深い呼吸で下がるとき、喉頭を降ろす気管に下への牽引がある。ベルトまたは胴体のまわりの弾力的な帯の使用は、気管の牽引を減らして、ベルトのない深い呼吸がそうするより、喉頭を中間と高音を歌うためのよりよい位置にすることが、我々の所見である。ベルトは、ほとんど、呼吸が胸式になるだろことを保証する。ベルトの使用から得られるメカニカルな利点があるようである。また、声がテッシトゥーラでわずかに上げられるという可能性がある。