この本は、フレデリック・フースラー、イヴォンヌ・ロッド=マーリングのSingen の日本版で、須永義雄と大熊文子の素晴らしい翻訳で1987年に音楽之友社から出版された。手元にある版は2000年の9刷発行のもので、日本語に翻訳された発声の本としては最も重要視され恵まれた扱いを受けた本といえるでしょう。
この本のドイツ語版と英語版の初版は1965年に出版され, 訳者の大熊先生の後書きには、「この本は出版と同時にヨーロッパでも大きな話題となり、声楽発声指導に携わるもの、また声楽家が群がり買い求めたと聞いた。」とある。