共鳴体としての口
336 口はまたoral(口腔)又はBuccal cavity(頬側口腔)とも言われ、明らかに、咽頭と同じくらい意識的にコントロールすることができる。これらの2つの腔は喉頭生成物の音質を変えるために一緒に働くので、あらゆる特定の母音の響きとして認識される。口と咽頭腔の間の境界線は、最上部の軟口蓋、側面の柱そして底の舌によって分けられる。
337 舌の位置は、口と喉が主に1つの大きな空気室として機能するかどうか、或いは、2つの共鳴体があるかどうか、そして、腔がどのように大きさを変えるかによって決まる。また、サイズはあごの位置によって影響を与えられる、そして、開口部の形と大きさは、もちろん、唇と歯の機能である。一般に、振動体自体から離れて、これは母音音質の違いの、したがって、すべての声の質の説明である。
338 口の部分は、子音の生成においても使われる。それ故、口の機能は音を言葉の形に成型することである、そして、人が習得しなければならない技術は、喉頭で発生して、咽頭によって共鳴した音質を害すること調音することである。舌によっておおわれた、あるいは、何らかの同様の理由のための、口を通り抜けることができない音は「のんだ声」又は「喉声」と言われる。(また、後者の用語は、締めつけられた咽頭による音に適用される、しかし、私は「堅い」か、「緊張した」の用語を好む。)明るくて鐘のような音は、「口の中で」とよく言われる。[Vennard, Singing p.93}