[Bozeman, Practical Vocal Acoustics p. 12]

母音フォルマント: Vowel Formants

最初の2つのフォルマント(F1、F2)は、声道の形の変化に最も敏感なので、母音を分化させ、定めるための調整が可能となる。ゆえに、それらは母音フォルマントと呼ばれる。それらは主に、声道の内側で舌の膨らみや舌丘によって、そして、チューブの出口(唇形)のサイズによって、狭くされるところを適応させることによって調整される。前方(唇に近い)近くの内部を狭めることは、第1フォルマントをより低く、第2フォルマントをより高くする。後部近くを狭めることは、第1フォルマントを高くし、第2フォルマントを低くする。唇を丸くすることは両方のフォルマント(特に第1)を下げる、そして、唇の横への開きは両方のフォルマント(特に第1の)を上げる。声道の形のこのチューニングは、話し声関連の論文で一般に調音として言及される。


図3:最初の2つの声道フォルマント(母音フォルマント)のスペクトログラフィック・モデル。