耳管咽頭筋<下咽頭括約筋<咽頭筋。

耳管咽頭筋は、嚥下中に咽頭と喉頭を持ち上げて、嚥下の間、耳管を開けるのを助ける役割を果たします。サイズと場所を考えると、これらの筋肉には口蓋帆咽頭閉鎖を達成するうえでの重要な役割はありません。これらの筋肉は、咽頭の上層にある耳管隆起の下縁から起始します。それから、垂直に、側咽頭壁に沿って、そして、耳管咽頭ヒダの下へ進みます。
[Moon & Kuehn (2004) 訳:山本隆則]

耳管咽頭(Gk.salpinx、チューブ)筋は、茎突咽頭筋と口蓋咽頭筋と極めて密接に関連する。それは、耳管開口部の軟骨の内側面の下辺縁に始まる長くて極めて細長い筋肉の滑面である。その粘膜層と一緒に、後ろの口峡柱のすぐ横に耳管咽頭ヒダ(salpingopharyngeal fold)を形づくる。図4-76で示すように、耳管咽頭筋は垂直に進み、口蓋咽頭筋筋肉の線維と混ざる。収縮により、耳管咽頭筋は上方、内側に、咽頭の側面の壁を引き寄せることができる。
[Zemlin 1981  p. 346-347 訳:山本隆則]