舌骨舌筋<下の外因性筋肉<調音<共鳴

舌骨舌筋 (Hyoglossus muscle)
舌骨舌筋(筋肉の薄い四辺形のシート)は、舌骨の大角(greater cornu)の上の辺縁から、そして、舌骨の体部(corpus)から始まる。線維は垂直に進む(舌の後半部分の粘膜下組織の側面に挿入する少し前で分かれる)。これらの線維は互いに入り込んで、口蓋舌筋の線維と連続するようになる。舌骨舌筋の他の線維たちは、それらの進路を変えて、茎突舌筋の線維と組み合わさる。図3-37で、舌骨の体部 (corpus) から起こった線維が、大角 (greater cornu) から起こっている線維に重なる点を注意深く観察しなさい。小角 (lesser cornu)そして、体部 (corpus) と大角 (greater cornu)の結合領域に始まる筋肉線維の小さな束は、舌骨舌筋と平行に進み、舌の側面でほとんどの部喉頭引き下げ筋1分に向かって、内因性筋肉に挿入する、一方いくつかの線維は舌の先端へと延びる。この筋肉線維の束は、舌骨舌筋の部分と考えられるか、あるいは、別の筋肉(小角舌筋)として知られているものかもしれない。舌を引っ込める、そして、押し下げる機能の他に、舌骨舌筋と小角舌筋は舌骨を上げるかもしれない。このように、舌の筋肉と発声の筋肉の間に潜在的な関係があるとみなされることができる。[Zemlin, p.326]

また、舌骨舌筋は、補助的な喉頭引き上げ筋としても働く。

舌骨舌筋は、実際に重要な舌の外因性筋肉であるが、それは間接的に喉頭の位置に影響を与えるだろう。図3-37で示すように、それは舌骨の体部と大角の上の辺縁から起こる、そして、舌の後部と側部へ入るためにまっすぐに上へ進む。[同書、p. 154]