本ブログの表題となっているHistory of Vocal Pedagogy (声楽教育学の歴史)のペダゴジーという語はあまり聞きなれない用語でありますが、声のことを勉強する過程において非常に重要な概念です。

定義:教育学(pedagogy )とは、一般的な意味において、教育という職業の実践に用いられる原理と方法を指す。具体的には、特定の種類の知識や技能の習得に関連する原則や規則を策定し、規制し、適用することによって、知識を授けるシステムである。本論文で扱う主題は歌声の訓練であるため、本論文で使用する声楽教育学(vocal pedagogy)という用語は、次のように解釈することができる:歌唱芸術の発展、練習、実践に関する原則、規則、手順の集合体、および歌唱における発声のための個人の生まれ持った能力を、所定の学習課程または技術的規律によって訓練する過程。これらの一般的な概念は、『教育辞典(The Dictionary of Education)』[706]と『ウェブスター新国際辞典(Webster’s New International Dictionary)』(第2版)の定義に由来する。

[Fields: Training the Singing Voice, 1947 p16]