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コラム:それダメ!1.声を出すために大量の息を使ってはダメ!

Breathing

もし、発声に対して最も常識的なことは何か?と聞かれたら、迷わずこう答えるでしょう。「出来るだけ少ない息で声を出すこと。」 発声教育の中でも、呼吸法に関しての意見の相違は、他の分野以上に意見の一致がなく、いまだにこれが正しい呼吸法であるというものはありません。それにもかかわらず、この「大量の息を使わないこと」に関しては、わざわざ言う必要も無いほどの常識として認識されています。 音声のもと(喉頭音源)は、声帯の振動によってつくられます。声帯の振動とは、のど仏(喉頭)の中にある襞が、くっついたり離れたりすることで、管楽器では唇がその代わりをします。この襞がくっつく瞬間に息が多いと、息の流れに邪魔され…

Garcia’s Theory of the Coup de la glotte

attack

発声器官〈phonator〉[1872年版:喉〈 throat〉]或は、身体のどの箇所もこわばることなく、穏やかで楽に肺が空気で満たされるとき、非常にすんだ[a]母音をもちいて、声門の軽い打撃で非常にはっきりと音声を出し始めなさい。 [a] 母音は、音の放出を妨げる様な障害物が無いように、喉の底〈bottom of the throat 〉[1872年版:right at the glottis〈正に声門〉]で、充分に出すことが出来るだろう。この状態で音声は鳴り響き、丸みを帯びるでしょう。 閉じることによって、声門打撃を準備することが必要です。それは通り道でいくらかの空気を一瞬止め、そしてため…

歌唱中の呼吸 その1.

Breathing

歌唱中の呼吸とランニング中の呼吸の意外な共通点 歌唱中の呼吸、話している時の呼吸、睡眠中の呼吸、起きているときの呼吸、運動中の呼吸、等々、呼吸の仕方はその状況によって色々と変化します。 よく、平静なときは腹式呼吸で、運動中は胸式呼吸であると信じている人がいますが、これは半分間違っています。平静時に腹式呼吸をすることは間違いありません。では運動中は胸式呼吸ではないのでしょうか?運動と言ってもいろいろな者がありますが、今はランニングに絞って考えてみましょう。勿論、ランニング中でも、短距離と長距離では全く呼吸法が変わってしまいます。短距離走では、ゴールに到達するまで息をしなくてももつので呼吸はしませ…

©Takanori Yamamoto