延べ174 冊の声に関する本、その他から、発声上の様々なテーマを項目別に比較検討した著書。62ページに及ぶ著書目録が付いている。
1928年から1942年の間に書かれた著作や音楽雑誌の論文、及び歌手へのインタビューなどを含む。この本の出版後、MonahanのTHE ART OF SINGING やBurgin のTEACHING SINGING など、それ以降の著書で同様の研究が継承される。

これらの研究によって、発声教育に対するそれぞれの時代の傾向が分かる。しかし、ほとんどの項目で、ある見解の賛成するものと反対するものの数が示されるが、著者の発声教育の混乱を解決するための目的が、かえって混乱を大きくする結果になるような印象を受ける。