Singing-The-Physical-Nature-of-the-Vocal-Organうたうことフースラーは、1889年1月6日に米国で生まれ、1969年1月21日にスイスで死没した。スイスの声楽発声の教育者で、発声研究者として国際的名誉を得るに至った。ミュンヘンでの仕事を皮切りに、ベルリンではクレンペラーの協力者として、クロル・オーパーの発声指導を受け持った。1946-61年デトゥモルト音楽学校の発声教授隣、その後、弟子のロッド=マーリング女史と共にクレーリア国際声楽発声スタジオを開設した。

【著書】
Frederick Husler and Yvonne Rodd-Marling, Singing: The Physical Nature of the Vocal Organ – A Guide to the Unlocking of the Singing Voice, Faber and Faber Limited, London 1965年英語版と、ドイツ語版、Singen: Die physische Nature des Stimmorganes – Anleitung zum aufschiessen der Singstimme, B. Schott’s Sohne, Mainz を出版。
初版と同時に須永女義雄と大熊文子の翻訳が行われ1969年には完了していたが、音楽之友社から1987年に、うたうこと  発声器官の肉体的特質-歌声のひみつを解くかぎ-として出版された。

日本の声楽教育界に与えた影響は非常に大きいが、出版の時期やフースラーの主張自体には取り立てて重要と思われることはない。むしろ、アンッザッツ考え方は20世紀中盤の共鳴重視の望ましくない発声傾向を促進する結果となったのではないだろうか?