首の筋肉2

図3-33

喉頭筋>喉頭内筋+喉頭外筋 or 喉頭引き上げ筋(舌骨上筋)+喉頭引き下げ筋(舌骨下筋)

喉頭の筋肉組織は、一般に外因性と内因性筋肉の観点から考えられる。
外因性筋肉は、喉頭の外で組織に最低1つの付着を持つものであるのに対して、内因性筋肉は、喉頭の内部で両方に付着を持っている。言い換えると、内因性筋肉組織は、喉頭に限定される。外因性と内因性筋肉が喉頭の機能に影響を与えることができるが、内因性筋肉は音声生成のコントロールに対して主な責任がある。一方、外因性筋肉は、喉頭の支えと、適切な位置でそれを固定することに主に責任がある。
厳密に言うと、一般的に外因性筋肉組織と一緒に記述される筋肉のいくつかは、喉頭に付着していないので、そもそも定義上外因性喉頭筋ではない。それらは以下の通りである、顎二腹筋茎突舌骨筋顎舌骨筋オトガイ舌骨筋舌骨舌筋胸骨舌骨筋肩甲舌骨筋。そして、それの多くは図3-33で示される。真の外因性筋肉組織は、胸骨甲状筋甲状舌骨筋と、しばしば見のがされるが極めて重要な筋肉複合体 ― 咽頭の下咽頭括約筋 ―がある。より多くは、後にそれについて言われるだろう。
それらが真の外因性筋肉であるかどうかにかかわらず、ちょうど今言及された筋肉は解剖学的且つ機能的基礎の上で2つの群に分けることができる。解剖学的には、舌骨上と舌骨下筋肉に分割され;機能的には、喉頭挙上筋(引き上げ筋)と喉頭降下筋(引き下げ筋)に分割されるだろう。4つの舌骨上筋 ―顎二腹筋茎突舌骨筋顎舌骨筋オトガイ舌骨筋 ― がある。機能的に、これらの筋肉は折々喉頭を上げるので、少し説明しなければならない。我々は、まるでそれらが確かに外因性喉頭筋であるかのように、それらを扱うことができる。[Zemlin, p. 151-152]