Franklyn Kelsey(1891-1958)
英国のバス。Marcel Journetについてパリで学ぶ。Journetは、オールド・イタリアン楽派で訓練した有名なバスであり、録音も残されている。Kelseyは、現代の歌唱から歴史上の歌唱に転換をはかり、British National Opera Companyの第一バスになった。同時に、彼はSadlerのWells劇場(今のイングリッシュナショナル・オペラ)で、そして、Covent Gardenで歌った。定期的にラジオで演奏し、南ウエールズ大学で教えた。定年後は教育者として働いた。音楽評論家として優れた本『歌唱の基礎』”THE FOUNDATIONS OF SINGING” London、1950に加えて、多くの論説を英国とアメリカの定期刊行物で発表した。
[TEACHING SINGING by John Carroll Burgin p. 218]
【全著作】
“The Riddle of the Voice.” Music and Letters, 29 (July, 1948), 238.
発声技術の後退は、人間の楽器の全般的に認められた見解の基本的な間違いに起因する。著者は、この間違いを指摘しようと努める。
“What Is Singing?” Music and Letters, 30 (July, 1949), 216-230
著者は英国の「小さな声」を非難して、包括的に、彼の同国人が音の充実と音質を増す方法を書く。
The Foundations of Singing. London: Williams and Norgate, 1950
喉での呼吸-圧力、クー・ドゥ・グロッテと調音は、著者が信念を置く主要なポイントである。
“The Nature of the Singing Voice.” Music and Letters, 32 (April, 1951a), 140-146.
論説(それはどのようにして歌唱のために呼吸するべきでないかについて言う)は、呼吸の正しいスタイルをはっきりさせるのに失敗した。
“The Tremolo.” Music and Letters, 32 (april, 1951b), 203.
呼吸と発声の本質が、簡潔に示される。
“The Singer and the Song.” Musical Times, 92 (August, 1951c), 348-350.
歌の解釈のたくさんの価値ある側面は、学究的な方法でカバーされる。
“Science and the Singing-Master.” Musical Times, 93 (October, 1952), 446-449.
著者は、音声科学者が主として発声トレーニングの混乱に大いに責任があるのを感じる。論文は、素晴らしく書かれている。
“Voice- Training.” Grove’s Dictionary of Music and Musicians. 5th ed. Vol IX.
歌唱の技術面に関する拡張したセクションの後、声のトレーニング理論の概要は強い印象を与えられる。